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  • 東京一極集中

    2026年4月11日

    昨今の受験界の動向を拝見すると、東京への一極集中が加速し、首都圏と近畿圏の勢力図に変化が生じているように見受けられます。かつては比肩する存在であった両地域ですが、現在はその差が広がりつつあるというのが率直な印象です。

    象徴的なのは近畿圏の旗手である灘高校の実績でしょう。2026年度の東大理三および京大医学部の合格者数が計15名程度に留まった点は、かつて理三15〜20名、京医20名規模を誇っていた全盛期を知る身からすれば、層の厚みに変化を感じざるを得ません。

    また、京都大学についても、ノーベル賞等による学術的な存在感は健在ながら、入試難易度の面では30年前と比較して東京大学との乖離がわずかに進んだ感があります。最上位層の厚みでは依然として京大に分があるものの、ボーダーラインで見れば東京工業大学や一橋大学との距離が急速に縮まっており、首都圏の熱量の高さが際立っています。

    これが東京一極集中の帰結なのか、あるいは近畿圏の経済情勢を反映した地盤沈下なのかは議論の余地がありますが、近畿勢が再びかつての活気を取り戻し、受験界をより一層盛り立ててくれることを期待しています。