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地頭の限界
2026年3月30日公立中学の成績が悪い生徒を家庭教師として担当し、わずか2週間で契約終了となりました。しかし、これは指導者として極めて有益な経験でした。
「中学生でも九九が危うい子がいる」という現実は、いわゆる名門校出身者の肌感覚ではなかなか理解しがたいものです。また、進学校で「自分は努力型だから地頭が悪い」と謙遜する層が、世間一般から見ればいかに突出して優秀であるかということも痛感しました。
鉄緑会のような上位層が集まる塾で教えるのも貴重な経験ですが、個別指導などで「学習が極めて困難な層」と向き合うことは、将来の子育てや社会のあり方を考える上で非常に重要です。公立中学の下位3割ほどの生徒を実際に指導してみれば、「努力すれば誰でもできるようになる」という言説がいかに綺麗事であるか、その残酷な現実に直面することになるでしょう。
「地頭の限界」や「家庭環境の限界」という、本人の力ではどうしようもない理由でできない人が世の中にはたくさんいるというのもまた世の中の真理でしょう。
「高学歴な人は努力したから偉い」といった考え方が、所詮進学校の恵まれた人間の戯れ事であり、社会思想を考える上では、ベースにしてはいけないということを我々は知るべきです。