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Honesty
2026年3月29日私がこのアカウントで自塾への極端な誘導を排し、受験界の不都合な真実を語り続けるのには、一貫した背景があります。それは単なる道徳的潔癖さからではなく「誠実さこそが、長期スパンにおいて最も高い利回りを生む(Honesty pays in the long run)」という、冷徹なまでの長期的合理性を信奉しているからです。
アダム・スミスが「パン屋の慈悲ではなく、彼らの利己心こそが我々の食卓を支える」と説いたように、私の発信もまた、聖人君子としての振る舞いではありません。むしろ、本当のことを発信する方が長い目で見てメリットがあるというだけです。
例えば、大手予備校の受講生に「講義を軽視するな」と説くことや、中学1年生に「通塾より学校教育の完全消化を優先せよ」と助言することや、「できる生徒はそもそも塾に行く必要ありません。」と語るのは、短期的・営業的な視点からは「機会損失」に映るでしょう。しかし、まさにマンデビルが『蜂の寓話』で描いた「私悪は公益なり(Private Vices, Public Benefits)」の逆説のごとく、一見すると自己の利益に反するような「誠実な助言」こそが、結果として市場全体の質を高め、巡り巡って我々に最大のベネフィットを還流させると考えています。
我々は「目先のメリットを最大化しようとしないことこそが、長期的メリットを最大化する唯一の解である」という、このパラドキシカルな市場原理に従って動いているに過ぎません。