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  • 現代文と間テクスト性

    2026年3月27日

    約4年前、早稲田大学の国語入試で、設問の解答に対して本文の著者本人が異議を唱えた出来事がありました。
    この件について「著者の見解こそ正しく、大学側の解答が誤りだ」と断じてしまうのは、現代文の本質や現代思想への理解としてはやや不十分かもしれません。
    林修先生も述べているように、入試の現代文では著者が絶対的な存在ではありません。そこには、本文の書き手・問題作成者・受験者という三者の関係性が成立しており、その構造自体が入試現代文の核心です。
    また、現代思想で知られる「間テクスト性」の観点から見ても、文章は成立した時点で書き手の手を離れ、独立した存在となります。
    したがって、著者の意図が唯一の正解となるわけではないという点こそが、入試現代文の特徴であり、ひいては読解という行為の本質でもあります。
    「筆者が言ってるから正解」とはなりませんし、だから悪問というのも少し違います。