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  • 大学教員は誰が合格してもいい

    2026年3月16日

    慶應医学部に合格した生徒に面接指導で伝えた内容です。
    大学教員というのは、よくも悪くも極論すれば「基準を満たしてるなら、誰が合格しても構わない」と考えています。逆の立場で考えてみてください。自分が大学の研究者で本業が忙しい中、やむを得ず入学試験の手続きに関わっている状況です。優秀な学生に来てほしいと特別に思っているわけでもなく、誰が入学しても問題ないと感じているのです。
    ただただ、問題を起こさずに無難に入試の業務を終えたいと大学教員はみんな考えています。

    マンガ『カイジ』のように「公平の選抜をしたフリ」や「優秀な学生を選抜したフリ」をすることが大学教員にとっては大切であり、内心としては「できるだけ問題なく、早く入試業務を終えて研究に戻りたい。」と考えています。

    これはそもそも大学入試業務に限らず、社会一般の仕事に当てはまるかもしれません。社会人の皆さんはお分かりだと思いますが、多くの雇われの組織の人間は「自分に責任が来ないように波風立てずに、とりあえずうまく回って欲しい」と考えています。それ以上でもそれ以外でもありません。
    「東京大学は数学をこんなに難しくして、どんな学生を求めているのか?」などと考える人は、大学教授側の感覚を理解していません。別に東京大学は学部生3000人に優秀な人材を期待してません。

    大学の教授たちは、基本的に学問のプロです。大学で本格的に研究に打ち込む学生(3000人のうち200人程度)にしか関心がなく、学部を卒業して総合商社やコンサルに進む学生のことはほとんど気にしていません。
    入学者の大半は教授たちにとって関心の対象ではないのですから、入試に興味を持たないのは当然のことです。大学教員の立場になって冷静に考えれば、誰にでも理解できることです。