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現代文の読解法の矛盾
2026年3月16日現代文の参考書に、非常に評価の高いものがあります。実際このような参考書が優れたものであること自体は疑いようがありません。
ただし、これらの本には一種の循環的な構造も見られます。というのも、著者の先生の示す論理をきちんと理解するためには、読者の側にすでに一定の論理的思考力や、いわゆる地頭の良さが備わっていることが前提になっているからです。
さらに言えば、基本的な漢字力や一般常識といった最低限の知識も、当然のものとして扱われています。文章中で用いられている日本語自体がそれなりに難しい以上、「知識がまったくなくても理解できる」「地頭に左右されない」といった説明は、どこまでいっても現実とは言いがたいものです。
現代文の参考書がどこまでいっても、循環構造なのはそもそも「文章を読めるようになるための本」なのに、その方法論が「文章によって書かれている」というところでしょう。
矛盾と言うべきか、循環論法と言うべきか。