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  • 合格発表後の分析の認知の歪み

    2026年3月1日

    合格発表後の振り返りは、どうしても認知が偏りやすいものだとお伝えしました。実際、多くの受験生は不合格の要因を特定の科目や一点の失敗に求めてしまいがちです。

    「共通テストでもう少し取れていれば」
    「古文を重点的にやっておけばよかった」
    といった具合です。

    しかし、たとえば東京大学であれば、440点満点中230点を確保できれば、ほぼ合格圏内に入ります。言い換えれば、210点分は落としても合格できる試験です。その前提に立てば、不合格の原因を一つの科目や設問に帰着させる分析は、たいてい的を外しています。むしろ、全体設計そのものに問題がなかったかを検討すべきでしょう。

    一方で、僅差での不合格であれば、「単に運が及ばなかった」という見方も十分に成り立ちます。この観点を持つ人は意外と少ないのですが、非常に重要です。仮に1.6点差で届かなかった場合、合格最低点で通過した受験生と実力差はほとんどありません。自分の勉強方法が根本的に誤っていたと考える必要はなく、現役時代に取り組んできた方向性を維持しつつ、その総量を積み増していけばよいのです。(もっとも、結果的に僅差だっただけで、実は土台から誤っている可能性もゼロではありませんが、常にそうだと決めつけるのも適切ではありません。)

    不合格の理由は、個別の失点ではなく、より大きな戦略レベルの設計に潜んでいる可能性がある――その視点を忘れないでください。