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入試における思考()という滑稽さ
2026年4月22日東大カルペディエムさんが東京大学と京都大学の入試を比較する書籍を出版するように、世間では「東大は処理能力(スピード)、京大は思考力」といった言葉が、京大へのリップサービスとしてよく語られます。しかし、制限時間のある入試において問われる「思考力」などたかが知れており、実際には制限時間が厳しい試験の方が、難易度としてはより過酷です。正確には、「東大も京大も学問・研究レベルの思考力などはいらず、スピードが厳しい分東大のほうが難しい」というのが正解です。
受験者層の厚さを考えても、東大入試の方が一段上の難易度にあることは間違いありません。
もっとも、東大入試が難しいというのは、あくまで選抜における「希少価値」の話であって、それが学問的な価値に直結するわけではありません。その点では、入試の難易度自体にそれほど大きな意味はないと言えます。東大入試はあくまで「受験オリンピック」として難易度が高い競技なのです。
そもそも、大学入試の勉強は広義にはすべて暗記であり、真の意味での教養や思考力が問われる場面などほとんど存在しません。
ほとんど学術書や書籍を読まないような鉄緑会の生徒が東大理三や京大医学部に合格する時点でそれは明らかでしょう。
受験という競技の難しさと研究や教養といったレベルの話を混同してしまっていけません。
東大入試や京大入試の文脈で安易に「思考力」という言葉を使うのは、大学以降の真の学問に触れていない証左と言わざるを得ません。学問の世界に答や終わりはありませんが、入試には必ず明確な答えが存在するからです。
大学生諸君は「大学入試の勉強は暗記だった」と思えるくらいにしっかりと勉強してください。