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  • 試験のグレードが上がるほど地頭勝負になる理由

    2026年1月7日

    残酷な現実ではありますが、受験のフィールドのレベルが上がれば上がるほど、先取り学習や勉強量だけで差をつけることは難しくなり、最終的には地頭やポテンシャルの差に収斂していきます。

    この点は、次のような思考実験を考えると理解しやすいでしょう。
    たとえば、アラビア語を100時間学習した人と2000時間学習した人がいれば、地頭に関係なく後者の方が高い習熟度に達していると考えるのが自然です。同様に、ベクトルを10時間勉強した人と200時間勉強した人であれば、センスに関係なく後者が上回るでしょう。

    では、この学習時間の設定を2000時間と3000時間、あるいは5000時間と7000時間に引き上げた場合はどうでしょうか。差は依然として存在するものの、その大きさは学習量よりも、暗記力や処理能力といった個人のポテンシャルに強く依存するようになります。

    「受験勉強は量をやれば何とかなる」という言説は、競争相手のレベルがそれほど高くない場合にのみ成立します。東京大学や京都大学の一般学部であれば、英語や理科・地歴といった科目で勉強量の差がそのまま結果の差につながる余地はまだ残っています。
    しかし、理三・京医・慶医といった最難関層では、この戦略は通用しにくくなります。英語や理科のように「やればできる」科目は、受験生全員が一定水準まで仕上げてくるためです。最終的に合否を分けるのは、数学のような思考力そのものが問われる科目になります。
    競争のグレードが上がれば上がるほど、勉強時間はあくまで必要条件にすぎなくなり、最後は地頭やポテンシャルの勝負になるのです。