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受験とは別に英語ができるメリット
2026年1月3日わが国の大学入試において英語が過剰に重視されている点には、確かにマイナス面もあります。ただし、この状況が今後大きく変わる可能性は低いため、ここでは後付けではありますが、あえてプラスの側面を整理してみたいと思います。英語ができることのメリットは、大きく分けて次の3点です。
第一に、研究やビジネスの場面で非常に直接的に役立つという点です。すべての受験科目の中でも、これほど実用性が高い科目は多くありません。教育関係者が英語の有用性を実感しにくいのは、主な相手が子どもであり、実社会で英語を使う経験が少ないからだとも言えるでしょう。
第二に、外国語学習は母語である日本語を相対化する契機になるという点です。ゲーテは「外国語を知らない者は、自分自身の言語についても何も知らない」と述べています。日本語だけを学んでいても日本語の構造は見えにくく、英語や古文など他の言語と比較することで初めて、日本語の文法や特徴が明確になります。
第三に、医学研究の分野では、バイリンガルの人は認知症の発症率が低いと指摘されることがあります。複数の言語を日常的に使うことが、脳に継続的な刺激を与えている可能性があるのでしょう。
英語が重視される入試制度が変わらない以上、これを前向きに解釈し、英語学習に取り組んでいただければと思います。