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文系の地歴
2025年12月4日理系では理科2科目が一般的ですが、文系の場合、二次試験で地歴を2科目課すのは東京大学だけです。京都大学や一橋大学でさえ、共通テスト2科目/二次試験1科目で済みます。
文系入試の中で社会が軽視されがちな理由は、理系の理科と違い大学で学ぶ専門分野との接続性が弱いからだと考えられます。心理学・経済学・民法といった学問と、『律令体制』や『ペリクレスの政治』や『ローマ帝国』が直接つながっているとは言い難いのが実情です。これは、物理や化学が理学・工学の基礎そのものである理系とは対照的です。
その意味で、地歴は文系にとって“教養”あるいは“趣味の延長”のような扱いになりやすいのでしょう。実際に大学の学問領域で必要とされるのは、近代以降の西欧史や20世紀以降の歴史が中心で、それ以前の内容は必須というより背景知識に近い位置づけです。※「前近代も知っていたほうがいい」のは当たり前ですが、大切なのは費用対効果です。