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良い高校や大学に行くほど選択肢は狭まる
2025年10月31日これは「成績アップ」とは直接関係のない、教育観に関する話です。
よく「一流大学や有名高校に進学するのは、将来の可能性を広げるため」と言う保護者の方がいます。
しかし現実には、むしろ名門校や難関大学に進むほど、人生の選択肢は狭まっていくのが実情です。たとえば灘や開成の生徒が「美容師になりたい」「パティシエになりたい」と思っても、実際にその道に進む人はほとんどいません。
なぜなら、本人も親も「ここまでの努力と実績を無駄にできない」というサンクコストに縛られてしまうからです。「開成に入ったのだから東大か、最低でも早慶へ」「東大に行ったのだから官僚かコンサルへ」――そうした暗黙のルートが、逆に自由を奪っていきます。
つまり、「成績が良ければ選択肢が広がる」というのは、よくある幻想なのです。
ただし、それが必ずしも不幸かというとそうも言えません。(cf フロム『自由からの逃走』)
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