お知らせ詳細

news ニュース

  • 先取り学習の賛否

    2025年10月30日

    「先取り学習」について賛否両論がありますので、少しまとめておきます。
    高校2年の夏頃までに高校範囲を一通り終える(教科書レベルはクリア)程度の先取りは、健全であり推奨されるレベルです。
    特にやらない理由はありません。
    ただし、鉄緑会のように中学3年で数列やベクトルに踏み込むかどうかは、才能や処理速度によって判断すべきです。
    (鉄緑の落ちこぼれにあるあるですが)先取りするといっても、全然身に付いてないのに先に進んでも意味がありません。共通テストなどで健康診断は受けてください。

    次に、「先取り」が必要条件なのか、十分条件なのかは、志望校によって異なります。
    東大理三・京大医学部・慶医医科歯科クラスになると、ほぼ全員が先取りをしているため、「先取りしている=有利」ではありません。この層では、最終的な差は頭のポテンシャルや演習密度で決まります。
    一方で、東大文系・理二・京大・国公立医あたりでは、先取りの効果は明確にあります。全範囲を終えていない受験生が母集団に一定数いるため 「英語で得点差をつける」ことが可能です。理二なら二次最低点215点中英語で85点を稼げば高確率だ受かります。
    つぎに科目です。英語は外国語学習なので、早くやることによるデメリットはかなり薄いです。どんどんやりましょう。他方で数学は適性がない人が意味不明なまま進んでも全く意味がありませんから、指導者のコーチングを受けたほうがいいです。

    結論として、先取りは上位層においては前提条件、
    中堅〜上位層においては大きなアドバンテージになります。