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人生は配られたカードで勝負するしかない
2025年10月22日世の中には不平等や不公平を嘆く人が少なくありません。しかし、人生は配られたカードで勝負するしかありません。親が裕福であることも、整った容姿で生まれることも、すべて運命の一部、つまり「配られたカード」に過ぎず、それをどう使うかが勝負の本質です。
受験というのは、そういった人生の不条理を体験できる良い機会でしょう。
カミュじゃないですがそもそも人生は不条理なのです。
たとえば、私立医学部が不公平だと感じる人や東京の鉄緑会に通える生徒がズルいと感じる地方の受験生もいるようですが、それは少し思考が浅いように感じます。
そもそも「頭が良い」ということ自体もまた、不公平な条件の一つです。地頭の良さも遺伝によるもので、生まれた時点で決まっています。親が裕福であることと同じく、有利な条件を偶然与えられただけなのです。
結局、人生には有利なカードと不利なカードがあり、長い目で見れば、多くの人はトータルでは大きな差はありません。自分に不利なカードだけに注目して嘆くのは賢くありません。
考えてみれば、平成や令和の日本に生まれ、安定した社会で生きていること自体が、マクロな歴史や地理の条件を考えれば奇跡的な大当たりのガチャとも言えます。戦争や内戦が起きたり、といった不幸がないのもたまたま日本に生まれたからです。たまたまアフリカの最貧国で生まれていたら食べるのに必死だったかもしれませんし、平安時代の農民に生まれていたら餓死の心配をしていたでしょう。
人生とは、まさに配られたカードでどう勝負するかのゲームなのです。
令和の日本に生きてる時点で、人類としては最高レベルの幸運なわけですから、ガチャにハズれたなどと嘆くのは筋違い。