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高血圧
2025年6月28日高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」と呼ばれるほど自覚症状が少なく、気づかないうちに全身の血管や臓器をむしばむ非常に危険な病気です。
血管に常に高い圧力がかかることで内側の壁が傷つき、動脈硬化が進行しやすくなります。
これによって血管が硬く狭くなり、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気を引き起こすリスクが大幅に上がります。
また心臓にかかる負担も増加し、心肥大や心不全を招きます。
腎臓の細い血管も傷つけられるため、腎機能が低下し慢性腎臓病へ進行する危険もあります。
こうした合併症は一度進むと元に戻すのが難しく、生活の質を大きく損なう要因です。
高血圧の原因は遺伝的素因もありますが、塩分の多い食事、肥満、過度の飲酒、喫煙、ストレス、運動不足といった生活習慣の影響が大きいのも特徴です。
現代の食生活では塩分過多になりやすく、外食や加工食品に含まれる塩分が問題視されています。
高血圧を防ぐためには減塩を意識し、野菜や果物を多くとり、適正体重を維持すること、適度な運動を続けることが大切です。
すでに高血圧と診断された場合は、生活習慣を見直すだけでなく、必要に応じて医師の指導のもと降圧薬を継続的に服用することも重要です。
血圧は一度測った数値だけでなく、家庭での定期的な測定や診療を通じて経過を管理することが大切です。
自覚症状がないからと放置せず、早めに対応することで将来の大きな病気を予防し、健康な生活を守ることができます。