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  • なぜ英語は短期間で「伸びた」と実感しにくいのか

    2026年2月9日

    昨日も触れましたが、受験学年や高2の終盤になってから英語に本腰を入れても、実力が十分に伸び切る前に入試本番を迎えてしまうことがほとんどです。では、そもそもなぜ英語は短期間で成果が見えにくい科目なのでしょうか。
    (なお、この性質は数学や現代文にも当てはまりますが、特に現代文は英語にかなり近いと思います。)

    英語・数学・国語はいずれも即効性のある科目ではありませんが、その中ではまだ数学が一番「成果を感じやすい」部類です。数学には総合問題もありますが、整数や確率のように比較的独立した分野が存在します。そのため、例えば確率に100時間集中すれば、相応に上達したという手応えを得やすいわけです。

    一方で、英語長文や英作文は構造上、すべてが総合問題になっています。
    数学であれば「今年の京大は確率が出た」「阪大は整数が出た」といった言い方ができますが、英語で「この単語が出た」「仮定法が出題された」と語ることは意味を成しません。英語では、語彙・文法・構文・背景知識など、あらゆる要素がランダムに同時に問われます。

    この「分野別に攻略できない」という点こそが、英語の本質的な難しさだと思います。
    結果として、200時間や300時間勉強してもほとんど成長を実感できず、1000時間程度積み重ねてようやく「読めるようになってきた」という感触が得られる、という現象が起こります。
    現代文も事情はほぼ同じです。問題集を5冊、6冊こなしたからといって、偏差値が7も8も跳ね上がる科目ではありません。
    大量の読書を行い、日常的に活字に触れる生活を4年、5年と続けて、初めて偏差値が20上がる――そのくらい時間を要する科目だと思います。

    結局のところ、英語も現代文も、いずれも「言語」を扱う科目です。
    言語系科目は、どうしても長期的な蓄積を前提とせざるを得ない、という点で共通していると総括できそうです。