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試験をメタ的に分析する頭を持ってください
2026年2月9日東大理三や京都大学医学部クラスの入試は、同じ条件でもう一度試験を行えば、合格者の4割前後が入れ替わると言われています。とりわけ理三では、その傾向が顕著でしょう。これに対して「それだけ熾烈で難しい試験なのだ」と語りたがる人もいますが、評価制度として冷静に考えると、かなり奇妙な話です。工業製品の検査に置き換えれば、再検査で合否が半分近く変わる時点で、validity(妥当性)もreliability(再現性)も極めて低く、論外と判断されます。
本来、能力を測る試験には一定の再現性が求められるはずです。「受験生のレベルが拮抗しているから」という説明は事実かもしれませんが、それは正当化にはなりません。能力差が明確にあるなら測定誤差は問題になりますし、差がほとんど無いのであれば、そもそも一発試験で人生を分岐させる合理性が疑われます。一般入試、とりわけ最難関大学の試験が不毛に見えるのは、もはや能力評価なのか単なる選別装置なのか、その目的自体が曖昧になっている点にあるのです。
あくまでも試験は、自分の人生に必要だから仕方なく付き合うものであり、偏差値73と75の違いを「優位な違い」だと思ってるとしたら、それはメタ的な頭が足りなすぎです。