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  • 駿台や河合塾の浪人クラス

    2026年3月31日

    駿台や河合塾といった大手予備校の浪人クラスは、決して悪い仕組みではありません。自律的に学習を進められる受験生にとっては、非常に有益な環境だと言えます。しかし、そのカリキュラムを冷静に分析すると、どうしても「運営側の都合」が透けて見えるのも事実です。
    本来、英語であれば「英文法→英文解釈→長文読解→英作文」といった順序で、一分野ずつ完成させていくのが理想的です。しかし、多くの講師を雇用し、固定のコマ数を埋めなければならない予備校の構造上、これらを同時並行で進めざるを得ません。「同時並行によるシナジー効果」という説明も、多分に「後付け」の感があり、合理性に欠ける側面があります。
    参考書を15冊同時にやるのと1冊ずつ仕上げていく方法で、どちらが合理的?と考えたら普通前者の戦略は取らないのであれば、本来授業も同じはずですが、それは「運営の都合」で言えません。

    鉄緑会のように4〜5年かけてじっくり積み上げるなら生授業の良さも活きますが、浪人生活というわずか1年の短期間にすべてを詰め込む弊害は無視できません。

    また、授業料に見合うボリュームを演出するためか、全体的に授業数が多すぎるきらいがあります。これでは肝心の自習時間が削られてしまいます。本来は1科目につき週2回程度の講義で十分なはずですが、それでは授業料の正当化が難しいため、あえてコマ数を増やしている節があります。すべてが生徒の学力向上のためだけに設計されているとは言い難いのが現実です。

    総じて、大手予備校のシステムは概ね完成されていますが、受講生側には「自分に必要なものを選ぶ」という取捨選択の姿勢が求められます。ただし、成績が振るわない層ほど何が必要かを自分で判断できないため、結局はすべての授業に出席せざるを得ないというジレンマを抱えているのも、この仕組みの難しいところです。