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  • 東大vs医師

    2026年2月9日

    数日前に「医師という職業は安定している一方で、理一・理二はキャリアの振れ幅が非常に大きい」という趣旨の発言をしたところ、学生と思しき方から「東大に入れる学力があり、かつコミュニケーション能力もあれば、年収1000万円程度では割に合わない」といった反応を受けました。
    方向性としては大きく的外れではないものの、やはり学生ゆえに「社会人として10年、20年と連続して年収1000万円を稼ぎ続けること」の難易度を十分に実感できていないように感じました。

    実際、東大非医の中でも上位1〜2割程度の人であれば、20代の時点では年収・待遇・社会的地位といった面で、医師の平均像を上回ったと感じるケースは少なくないでしょう。
    ただし、問題はその先、40代・50代になったときにどうか、という点です。

    40歳、50歳の東大卒の中で、アベレージの医師よりも明確に上のキャリアを築いている人は、実際にはかなり限られていると思われます。
    特にサラリーマンの場合、どれほどエリートであっても本質的には雇用される立場であり、会社という枠組みから自由になることはできません。
    一方で、医師や弁護士は免許そのものが一生の身分であり、職業的な基盤が個人に帰属しますが、会社員は退職した瞬間に、その肩書きを失ってしまいます。
    総合商社に勤務している私の父親が、私に対して医学部進学を強く勧めてきたのも、サラリーマンという生き方の厳しさを身をもって理解しているからなのだろうと感じています。
    20代の段階で「東大卒の方が医師より上に行った」と感じられること自体は、決して珍しい話ではありません。しかし、50歳の時点で同じ問いを立てた場合、どう見えるのか――その感覚は、学生にはなかなか分からないものです。

    結局のところ、それは個人の能力やキャリア形成だけで決まる話ではなく、ご実家の経済力が大きな指標になるのではないかと考えています。理一や理二はご実家の経済力がある方にお勧めの進路です。