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  • 勉強にセンスや才能が関係ないと言ってる人の見落としてる点

    2025年12月22日

    数学や算数をはじめとする理系科目では、センスの違いによって点数に明確な差が生じます。現場で教えている教師や講師であれば、人によって理解力や処理能力に差があることは、誰もが実感しているはずです。

    それにもかかわらず、「努力すれば誰でもできるようになる」といった、耳触りのよい言葉が語られがちです。

    塾講師などが確信犯的にこうした発言をするのであれば問題ですが、実際にはそこまで自覚せず、事実とは少しずれたことを言っているケースも多いように思います。

    結局のところ、これは能力を相対的に見るか、絶対的に見るかの違いです。たとえば算数で30点だった生徒が、1年かけて真面目に勉強すれば、40点や50点程度にはほぼ確実に伸びるでしょう。

    たとえ苦手でセンスがないとしても、努力すれば絶対的な点数は上がります。この意味では、「やれば伸びる」という言葉は間違いではありません。

    しかし、試験は他の受験生との競争、つまり相対評価です。自分が30点から50点に伸びたとしても、周囲の受験生が70点、80点を取っていれば、偏差値は上がらないどころか下がることさえあります。

    数学や算数に限らず、「勉強におけるセンス」とは、この相対評価の中で差がつくという意味です。センスは関係ないと言う人の多くは、同じ人間が時間をかけて成長する様子、つまり絶対的な進歩だけを見ています。その視点に立てば、才能に関係なく伸びるのは当然です。しかし、繰り返しますが、受験は相対評価です。周囲の受験生も同じように、あるいはそれ以上に努力している環境では、才能やセンスが結果に与える影響は自然と大きくなります。

    勉強におけるセンスの重みを理解していない人は、突き詰めれば、受験が相対評価であるという前提を十分に理解していないのだと思います。