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中高一貫校で努力を継続するのも大変
2025年12月20日中高一貫校の生徒さんを長く見ていると、6年間にわたって安定して努力を継続することの難しさを痛感いたします。
特に、中学受験で過度な努力を重ね、本来のポテンシャル以上の結果を出してしまった場合、その反動が後々現れるケースは少なくありません。中学受験で過剰に努力することの弊害を感じます。6年間コツコツと走り続けるためには、
・勉強そのものが好きである
・精神的な耐久力が異常に高い(メンタルが強い)
・いわゆる地頭が抜群に良いこの三つのうち、少なくとも一つ、できれば二つ程度は備わっていないと、現実的には上位医学部や現在の東大理系レベルを目指すのは厳しいと言わざるを得ません。
地頭がやや良い程度で、勉強が特別好きなわけでもないにもかかわらず、自我が十分に形成される前に親主導で勉強をさせられ、サピックス偏差値58〜62前後の中学に進学した場合、6年後に大きく失速してしまう例も見受けられます。
勉強への適性や意欲がそこまで高くない場合には、小学生の段階で海外大学進学や附属校など、別の進路選択肢を検討する視点も重要です。また、「勉強が好きであること」と「競争に勝つことが好きであること」は、明確に区別する必要があります。
勉強自体は好きではないものの、競争に勝つことが好きなタイプの生徒は、勝てなくなった瞬間に一気にモチベーションを失ってしまう傾向があります。
長期的な学習には、競争心よりも、勉強そのものへの内発的な興味が不可欠です。(弊塾は特段内発的興味を刺激するような授業や指導はしてませんが、それには理由があります。どうしても興味がある人はLINEで聞いてください。)一般に地方の受験生は、「鉄緑会があるから都会有利」「中高一貫校が有利」といった見方を無条件にしがちですが、実際には鉄緑会や首都圏の進学校に在籍しながら、6年間にわたって高い成績を維持し続けること自体が非常に大変です。
いわゆる地方神童タイプで、限られた環境の中でも常に1番手・2番手でいられる立場の方が、精神的にはむしろ楽なこともあります。周囲との相対的な位置づけが安定している点は、見過ごせない利点です。地方公立からの進学と比べれば、サピックスや鉄緑会を活用し、中高一貫校で体系的な教育を受ける方が、必ずしも地頭が突出していなくても医学部や東大に到達できる確率は高いと思われます。
ただし、その場合でも、地頭が飛び抜けていない中で6年間淡々と努力を積み重ね続けるのは容易ではなく、相当強靭なメンタルが求められます。その継続力自体が、一種の特殊な才能と言っても差し支えないでしょう。地方から現役で上位医学部や東大を目指すには、抜群の地頭が必要です。
一方で、首都圏の進学校から同じレベルを目指すには、強い精神力と長期にわたる忍耐力が不可欠です。求められる資質は異なりますが、いずれの道も決して楽ではありません。