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中学受験で低迷している子
2025年11月21日中学受験で成績が低迷している子どもには、大きく分けて二つのタイプが存在します。
一つは 知的ポテンシャルそのものが低く、中学受験に限らず学力の伸びに限界があるタイプ で、こちらは残念ながら努力量を増やしても高校受験にしても大きく軌道修正することは難しい。
もう一つは、大学受験には適性があるのに、中学受験の科目構成や思考形式と相性が悪いタイプや成長が遅いタイプ。特に、算数が弱い一方で国語力が高く、言語処理に優れた“文系的な資質”を持つ子どもはここに該当します。こうしたタイプは、英語や社会の比重が高くなる文系大学受験で力を発揮しやすく、むしろ中学受験よりそちらの方が適性に合っています。
ただし、確率的には現実は厳しく、前者(知的ポテンシャルに問題があるタイプ)が約8割、後者(中学受験と相性が悪いだけのタイプ)が約2割というのが実情です。したがって、小学校4年生の段階で成績が大きく振るわない場合、安易に「いつか花開くはずだ」と期待しすぎるのは現実的ではありません。
学力向上に過度な期待をかけるよりも、むしろ不動産運用や投資に関する基礎知識を身につけさせるほうが、その子にとっては将来的に有益な場合があります。特に、勉強が苦手で、なおかつ学習そのものを強く嫌うタイプの子どもに無理をさせても、本人にとって良い結果にはつながりにくいでしょう。