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受験問題との相性?
2025年11月18日「〇〇大の問題との相性」という言葉を使う人は多いのですが、この概念を本当に理解している人はほとんどいません。多くの受験生は、漠然と“その問題が解けたから相性が良い”と考えていますが、実際には“問題が簡単だっただけ”というケースが大半です。
ここでは、もう一歩踏み込んで「相性」というものを考えてみます。
まず、相性というのは絶対的なものではなく、常に相対的なものです。たとえば、
Aさん:共通テスト90% 東大二次50%
Bさん:共通テスト85% 東大二次55%この2人がいるとします。どちらも十分に優秀ですが、この2人を並べて比較すれば、Aさんは共通テストとの相性が良く、Bさんは東大二次との相性が良いと言えます。
しかし、ここに
Cさん:共通テスト82% 東大二次57%という受験生が現れた瞬間、Bさんは“東大二次との相性が良い人”から“相対的には相性が悪い人”に変わります。
結局のところ、「相性」というのは“他の受験生の出来”を含めた相対的なポジションによって決まるものです。
問題を解けた/解けなかっただけで相性を語る人は、受験生としての分析が著しく不足しています。