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複数の試験の難易度比較
2025年11月15日これは雑談です。(特に試験勉強に役立つ話ではありません。)
複数の試験に合格している人――河野玄斗さんのようなタイプ――がいれば、「その人は複数の試験の難易度を客観的に比較できる」という意見があります。しかし、これはやや浅い見方です。
しっかり努力して受験する前提なら、人は“最初に受かった試験”の方を主観的に難しく感じやすいからです。最初に越えた大きな壁ほど記憶に強く残り、その後に受ける試験は相対的に軽く感じやすくなります。
たとえば、筑駒や灘に12歳で合格したような人が東大入試をそこまで難しいと感じないのは、東大が簡単だからではなく、幼い段階で非常に高い壁を越えていて高難度への耐性ができているためです。
さらに、本人の主観的な得意・不得意によっても、試験の難しさの感じ方は大きく変わります。
河野玄斗さんのように理系寄りのタイプであれば、文系の資格試験は向いていない分、主観的にはより難しく感じやすいはずです。
このように、複数の試験に受かった人の「体感難易度」は受験の順番や主観的な得意不得意に左右されるため、「両方受かっていれば、客観的な比較ができる」は誤謬です。
だいたい、河野玄斗さんを基準にしたら理三や司法試験より開成の方が難しいことになってしまいます。