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東大首席
2025年10月26日私が鉄緑会で講師をしていた頃、東京大学理科三類に首席で合格した生徒がいました。
この生徒は抜群にできました。
しかし、その生徒よりも「地頭が良い」と感じる灘高の生徒は、クラス内に何人もいたのです。
首席合格の背景には、帰国子女として英語で110点(/120)を取れる語学力があったことも確かです。
しかし何より際立っていたのは、「ミスをしない力」と「得点を最大化する力」でした。
この経験から私が強く感じたのは、「テストの結果は、単純な“賢さ”だけで決まるものではない」
という事実です。裏を返せば、日本のペーパーテストには明確な限界があります。
講師として多くの生徒と向き合う中で、テストでは測れない発想力や独創性を持つ答案を書く生徒を何度も見てきました。
しかし、そうした力は入試の評価基準にはほとんど反映されません。この実感は、メジュソンの指導方針にも深く結びついています。
入試で問われるのは「深い理解」そのものではなく、限られた時間の中でいかに確実に得点を積み上げるかという力なのです。