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入試問題の相性
2025年10月26日大学入試の問題には確かに“相性”がありますが、一般的にランクが下がる大学ほど問題が易しくなるため、「東大より京大の方が自分に合う」「京大より阪大の方が相性がいい」と感じるのは、ある意味では当然のことです。
実はそれは相性が良いのではなく、簡単だから解けているだけ。
そのように指摘しているYouTuberの方も多く見かけます。
しかし、「難易度が低い大学の方が解きやすい=相性が良いわけではない」と言い切ってしまうのは、少し浅い分析だと感じます。
なぜなら、“相性”とは他の受験生との相対的な得点差で決まるものだからです。
たとえば次のような2人の受験生を考えてみましょう。
- A君:京大模試偏差値58、阪大模試偏差値62
- B君:京大模試偏差値58、阪大模試偏差値68
この場合、A君は京大との相性が比較的良く(阪大が合わない)、B君は阪大との相性が良いといえます。
A君もB君も主観的には「阪大の方が解きやすい」と感じるかもしれませんが、それは問題の難易度が低いからそう感じるだけであり、本当の意味での相性は「他の受験生と比べてどれだけ得点できるか」で判断すべきです。
「易しい問題だから解きやすいのを相性が良いと勘違いするな」という意見は確かに正しいのですが、それだけで片づけてしまうのは不十分です。
真の相性とは、その大学の出題傾向の中で自分が他の受験生よりどれだけ強みを発揮できるかという、相対的な観点から見極める必要があるのです。