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  • 数学と現代文

    2025年10月22日

    「数学も現代文も論理だから同じ」と言う人が一定数います(特に数学に劣等感を持つ国語教師に多い印象です)。

    しかし、人工言語である数学と自然言語である現代文の論理は、根本的に異なります。

    数学における真理は、ルールを共有する人にとっては絶対的かもしれませんが、現代文や人文社会科学における論理は、ある程度感覚的で恣意的です。

    形式的な論理、例えば「対偶だから真」といった考え方で人間社会の問題を解決することはほとんど不可能です。

    もし数学と現代文に強い相関があるなら、文系で現代文が得意なのに数学が苦手な人や、その逆のパターンが存在することを説明できなくなるのではないでしょうか。

    もちろん「緩やかな相関」はあるでしょう。

    しかし、それは同じ勉強であれば当然生じる相関であり、「物理と古文」くらい離れていても「緩やかな相関」はあります。

    「似ているけど違う側面はある」というのが数学と現代文の関係でしょう。