
news ニュース
-
大学受験は誰が合格しても大学から見たらどうでもいい
2025年7月12日東大に新しい学部ができたことで、「富裕層に有利だ」といった批判も出ていますが、少し視点を変えて考えてみましょう。
大学や大学教授の立場からすると、大学入試は究極的には「誰が合格しても構わない」という側面があります。彼らが本当に欲しいのは、大学にとってメリットの大きい人材です。未来の研究者として有望な人を除けば、実際のところは「誰が入っても特に問題ない」というのが本音でしょう。
東大が重視しているのは、例えば世界ランキングを上げることや、ジェンダーギャップの解消などです。こうした観点からすると、ボーダーライン上の貧困層の学生や男子学生が多少減ることについて大学は大きなデメリットだとは考えていません。それは大学の立場になってみれば自然な話です。
だからこそ、大学に「ぜひ来てほしい」と思わせるには、未来の研究者候補として目を引くほどの優れた能力を身につけるしかないのだと思います。そういうレベルならボーダーラインが多少上下しても絶対に合格しますから「制度」などどうでもいいのです。